面接の機会に立ち会うことがあるのですが
「ものづくりの仕事がしたい」と来られる方にとっては少しギャップが出てしまうのでは?
と思う事があります。
補修の仕事は最初から最後まで手作業で行う、いわゆる手仕事ですが
ゼロからものを生み出すという生産系のものづくりとは少し異なります。
・大事にしていた椅子を綺麗にしてほしい。
・50年以上前の人形ケースを直してほしい。
・お客様のお宅の床を傷つけてしまったから
直してほしいなど。
お客様の背景にあるご事情はそれぞれですが、元々ある物に手を加えて生まれ変わらせる、復元や再生といった方向の仕事かなと思います。
もちろん修復するにあたり、どのように直せばいいか?
以前より頑丈にするには何をすればいいか?など
個人のアイディアは必要になるので、そういう意味では「ものづくり」の仕事になると思います。
復元に特化した、ものづくりと捉えてもらえるといいかもしれません。
いずれにしても技術や知識を習得するには、生産系のものづくりと同じように一朝一夕ではいけない根気が必要です。
