塗替えで、思い出を消したくない

「高価な品物じゃないんですけど…」メールでお見積もりからのお問合せ。
和ダンスのお写真が添付されていました。丁寧に使われているお品物のように見えました。
お孫さんからのご依頼で、亡くなられたお婆さまの遺品をキレイにしたいというご相談でした。
「どうしても雰囲気をこわさずに修復してほしい」
「雰囲気が変わるのはイヤなので全塗装はしたくない」とご要望がありました。
お見積りをご提示。ご了承いただきましたのでご依頼に。全力で修復します。
大きなお品物。遠方でしたので、家財宅配で当社へ。（配送費/当社までお客様負担・お届け時当社負担）
お品物を確認すると、ツヤが部分的に剥がれ、角など全体的にキズが見受けられます。
扉の丁番は無事で安心。新品に変えてしまうと雰囲気が変わる部品です。
引き出しも動作の不具合はありません。滑りをよくするロウは塗っておきます。
お客さまとご相談しながら、修復する箇所を丁寧にお直ししていきました。
ツヤについてもご相談。ツヤのムラが激しかったため「元々のツヤを覚えてらっしゃいますか」
「では、５分艶に仕上げましょう」なのご相談のしながら仕上げていきました。
無事に完成。家財宅配でのお届けでしたので、メールで完成写真を確認後、お支払い。
お客様からは「想像どおりの出来栄えです。これから大切に使います。」とのご連絡が。
お客さまの思い出や思い入れがあれば、そのお品物は『思い出の逸品』です。
【思い出を残したままの部分修復】をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

探しても探しても、ピッタリなモノがない

「人形ケースを元どおりにしたいんですけど…」メールでお見積もりからのお問合せ。
添付されているお写真を確認すると、バラバラになってしまっている人形ケースがありました。
事情をお伺いすると、４０年ほど前のお品物。今回、お孫さんが生まれて、「そういえば…」と思いだされたそう。
押し入れの奥から出して、箱から出そうと持ち上げてみたら、バラバラになったそうです。
お人形が無事だったので、ケースの購入を考え、何店舗も人形屋さんを回った結果、お人形に合うお品物はなし。
修理についても、お人形屋さんは、受け付けていないと断られたそうです。
お人形は、ひな人形。「豆雛」と呼ばれるお品物。ネットでも人形ケースは見つからなかったそうです。
お見積りをご提示。ご了承いただきましたのでご依頼に。
お預かりに伺える地域のお客さまでしたので、お預かりに。お品物は、パーツで運ばなければいけない状態。
意外なのが、ガラスにワレやカケがないこと。（割れていても新規作成が可能ですので、ご安心ください）
いざ、修復。枠のワレの部位を接着後、内部補強。欠損部と継ぎ目を補修材で成形。色とツヤを合わせて完成です。
パーツを修復・補修後、丁寧に組み上げていきます。弱くなっている部分は、補強や交換を行います。
お届けに伺うと「そう！こんなやつだった！」「なつかしい」「やっぱり、うちの人形にはこの人形ケースだわ」
ご家族のみなさまから、喜びのお声を頂戴することができました。とてもやりがいを感じる瞬間です。
「もうダメか」「古いし」とあきらめる前にぜひ一度、ご相談ください。お気軽にお問い合わせください。